★ひとファイル★

馴染んだ、親しんだ、愛した、嫌った、わたしが出会ったひと達のお話

大好きにはなれないだろう同僚の話

簡単に言うと たぶん合わないのだ。 楽しい会話は成立するし、 助け合って仕事を進めることもある。 悪いヒトだとは思わない。 単なる相性なのだろう。 彼女はケチだ。 私の思うケチは たんにお金を出し渋る、という事ではない。 無償で得られるものは要不要…

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約ひとつきぶりの呟き。 外は大雨。 あれから 少しずつ会話が成立するようになり いつしか笑顔を向け合えるようになり わたし達は、大きな山をこえたようだ。 とはいえ、流れを強引に戻したのは 純粋な想いばかりではなく、 少々の打算もある。 秋にわたしの…

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いつのまにか まぁ、勝手にやってる事だけれど 夕飯係になっている。 金曜は何を食べるかと尋ねたら 買い置きのカップ麺もあるし、特には、と言われたため、作ることなくおえた。 木曜に、彼が箱買いしてきたカップ麺はまだ10個ほどある。 別に何を食べてく…

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金曜の夜。 自粛在宅勤務最終日とはいえ、 通常時と変わらず、休日前夜のゆるみが 気持ちを楽にさせる。 夕方から、だらだらと過ごし 惣菜の春巻きや、卵豆腐で空腹を満たして ベッドで読書にいそしむ。 連日漫画5冊にハードカバー2冊。 なかなかの読書量…

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愚痴ばかりじゃないか、とおもう。 こんな記事を1から読んだら わたしなら苛々するだろう。 飽きることなく悩み続け、気持ちを落とし、 自信を喪失してゆく経緯の記録でしかない。 たるを知れ、か。 屋根があり、暑さ寒さを凌げる外壁があり、 柔らかい寝床…

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朝から自身の仕事の顧客宅へ。 20分ほど事務的な話をして そのまま彼の職場へ向かう。 今日は商品の買い付けを頼まれていたのだ。 月に数回この買い付けに向かう。 彼の職場から車で5分とかからない場所なのだが、彼は職場を無人には出来ないため この簡単…

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シンジじゃあるまいし。。とか 自分にツッコミ入れながらも 逃げちゃダメだ!を合言葉に午後から 彼の職場に。 数件業務をこなし、ちょっとは慣れてきたかな、と思った矢先 いつもの処理の複合バージョンがやってきた。 とたんにアタマが真っ白に。 開始と終…

76

どーしよーかな。。 このまま何年も会話のない生活を 続けてゆくのだろーか。。 これっていわゆる「冷めた」という状態なのじゃないかと思うのだけど。 もちろん暮らしてはゆける。 彼が出て行けと言わない限りは。 なんとも心許ない状況。 身から出た錆だと…

75

小僧は変わらず小憎たらしいまま。 自粛も解け、非日常の温い2ヶ月が終わろうとしている。 感情の起伏グラフの波も穏やかになってきたせいか、小僧サイドの言い分を加味しながら考えるようになってきた。 彼氏という役回りの人には、無条件で庇護されるもの…

74

むくむくと湧き上がる想いを 団扇で扇ぎたいと、思うと同時に これまで彼に烙印された、「ハナコというひと」短編集をめくって蓋をしようとする自分。 素直な感情をあらわすとしたら わたしはいま怒っているのだ。 火急にと求められて彼の元へ 裸でひとつで…

73

2月以前の彼と、以後の彼は バージョンが違うのだと思うと しっくりくる。 旧バージョンは きちんと目を見て話し、饒舌で、でも わたしの芯のなかにある隠した部分を 見極めてやろうとする粘り気のある目を持ち、 わたしの不用意な発言を集めては眺め、 深…

72

魔がさした。 関係性を見直そうと提案するはずだった。 まぁ 毎度のことなのだが、 こういう話になると、長い時間をかけて 怒濤の反撃を喰らう。 浮き沈みしながら語りに語る彼が いちばん最後に必ず言う台詞が こんなふうにこんな時間まで長引かせて 明日起…

かんがえる71

おもったことは 良くも悪くも共に暮らす以上 つつみ隠さず口にする方がいいと思ってきた。 急に不機嫌な態度をされたら どうしたのかと問いかけたり 含んだような嫌味な言葉を受けたら 不快に感じたと正直に告げたり そうすることで、次回をなくすことが 大…

打たれっぱなし70

泣くわけにはいかないのでここへきた。 すこし忙しく過ごした午前。 午後から萎える気持ちに鞭打って彼の職場へ。 実践しなければいつまでたっても戦力になれないと悟り、 ぶっつけで彼の定席にすわるようになって3日目。 少しずつだけれど 聞かずに出来る…

無69

あれもない これもないと嘆いているより あれはある これもあるを探せと、いうけれど あれがちがう これもちがう これがおなじ、もみあたらないとしたら ちがいを探すことをやめて ちがうのだね、と、認めあって なかよく居ることはできないだろうかと考える…

かみひとえ68

夕方からの時間が長すぎる。 毎日借りてくる本を読み終え、 シャワーを浴びてそこから2時間ひとりきり。 自らスイッチを入れたことのなかったテレビをつけるようになった。 自宅に付いて行き、住人の人生を垣間見る趣向の番組を観た。 以前、彼が気に入って…

流れ出す67

悪い波が押し寄せてきた。 夕飯を差し出し 気の無い、ごちそうさま。。を聞き 彼を送り出したとたんに薄黒い何かが どろりと左右の胸の間あたりから流れて止まらない。 わたしをみないひと。 寝床にゆけば頼りなく抱きしめてくれる。 行かなければひとりで眠…

知るは残酷な事実ばかり66

ひらめき降臨の後に いざ行かん!議席に! 不参加許さじ!引き摺り出すぜ! の、勢いを持って出陣した結果 甘い武装を攻め込まれ 傷まみれになって 再起不能に陥った一昨日。 話さないものを話して話して 絞り出そうとした結果、得たものは。。 彼はわたしの…

降臨 いちばん近くて遠いひと65

ヒトというのは。。。すばらしい。 ひとつの物事を懸命に時間をかけて 突き詰めて考えれば自ずと答えに導かれてゆくものなのだ、と、ついさっき体感した。 身が震えるほどの衝撃だ。 なにしろこのカテゴリ65巻である。 超大作ゆえの長時間執筆。(厳密には…

いちばん近くて遠いひと64

1日ずつリセットしてゆかないと 闇に気持ちが引き摺り込まれそうになる。 彼とわたしは別人だから わたしの望む反応でないからといって 気に病んだり萎えたりする必要はない。 相手に期待をするからいけないのだ。 彼もわたしも 極論なにを望んできたかとい…

納得

タイトルに惹かれて借りた本を読んだ。 その通りだな、と、にやり笑ってしまった箇所がある。 「悪人はいつもイヒヒと笑い、 正義の味方はいつも怒っている。」 確かにそうだ。 善悪、の、悪を行い、したり顔で笑う怪人。 よくも!許さないぞ!と怒るヒーロ…

いちばん近くて遠いひと63

猫に倣っているような毎日。 眠りたいときに眠り、 目覚ましをかけず目が開いたら起き上り お腹が空いたら食べ 読みたければ本を読み 出かけたくなったら玄関から出て行く。 猫だから 同居人に、 何処へゆくのか、ついでに済ませる用はないか、ちくいち報告…

語る日

3月中旬だったか、 とある会合の勧誘があった。 とある場所の駐車場にて。 後日、会合には参加出来ない旨を伝え 個人的に会の趣旨を聞く、という事であれば、と、約束の日を決めた。 直前になって、先方は3人で来る、という。 話が違うな、と少し不快にな…

避けようがない話

本を読み読み、片手間にスマホでニュースを読む。 過去、こんなことがあっただろうか。 縦に並ぶ記事のタイトルがみなひとつの話題。 凄いことになったな、とあらためて思う。 記事の合間に、ひょっこり現れるダイエット食品の広告や、熱愛報道の場違い感が…

いちばん近くて遠いひと62

おはよう、おやすみ、はもちろん いってらっしゃい、も おかえり、も 言わないまま終わった日曜日。 なんとなく声をかけたくなかったのだ。 どんな挨拶を投げかけても 目を合わせることもせず ちいさく、はぃ、と呟くことがわかっていて 根気強くそれを続け…

夢記録

ネットニュースのなかに コロナ禍の最中悪夢を見るひと増加 という記事があった。 心的ストレスが要因かのように書かれてあったが、そういえばわたしも最近よく夢をみる。 というか、ただしくは、見た夢をよく覚えている、という事だろう。 コロナの影響で在…

いちばん近くて遠いひと61

金曜の夜 彼のバイトのない日。 夕飯はいっしょにとるか、問いかけようか、と思い、すぐにやめようと考える。 金曜は早い時間から飲み始める彼。 つまみ程度しか必要ないからだ。 彼の職場からそれぞれのクルマで帰宅。 彼が立ち寄るであろうスーパーを避け…

いちばん近くて遠いひと60

いっしょに暮らし始めたときに、 彼に対してだけは正直でいなくてはならないと思っていた。 先々の生きている時間を憂い、無気力に人生を渡ってきた彼が、一世一代の覚悟を持って 自分の意思で動き、ふたりになるための準備をしたのだ、と幾度も口にするから…

夢記録

在宅勤務とは名ばかりで 休暇とも言えようこの数日。 変わらず出勤する彼に伴って、朝から家を出るべきか、すこし迷うも 眠気に負けて、普段通りの身支度を半端に終えたまま、無言で彼を見送り、ふたたび眠りについた。 二度寝の夢の舞台は 医療施設と事業廃…

いちばん近くて遠いひと59

在宅勤務となって3日目。 時間的余裕があるため、隙間に図書館へ。 たくさんあるテーブルも、窓際のPC専用デスクも、椅子が撤去され、使用できなくなっている。 あちらこちらに館内使用制限中を表示する張り紙がある。 本の貸し出しのみ、利用可ではあるも…