納得
タイトルに惹かれて借りた本を読んだ。
その通りだな、と、にやり笑ってしまった箇所がある。
「悪人はいつもイヒヒと笑い、
正義の味方はいつも怒っている。」
確かにそうだ。
善悪、の、悪を行い、したり顔で笑う怪人。
よくも!許さないぞ!と怒るヒーロー。
善とされるヒーローはたいてい怒りんぼだ。
先日お茶した、とある団体の勧誘メンバーとの
談話の最中に盛り込みたかったと思う。
犯罪もモラルも、時代や背景ごとに真逆になったりする。
善悪はその時々の多数決で決まるのだから。
彼らのいう「正しい行い」を遂行した結果
100年後の子孫らが、先祖の愚行に頭を抱える可能性はゼロではない。
戦争による大量殺人を犯して英雄になった人が
近隣住民に銃を乱射して終身刑、が
まかり通る不思議な世界。
善悪など、ある、とされるばかりの幻。
分厚い本に書かれてあることは
こうではないかな、と、世界と自分の関係性を考えるなかで常、結論づけたものに近く、
納得に納得を重ねたという具合。
わたしがしんだら
わたしのいない世界が残されるのではない。
わたしが世界を消滅させるのだ。
世界はわたしで
わたしは世界。
おそれることはなにもない。
あるものはいつかなくなる。
わたしに与えられた宇宙時間の限りを
知恵と惰性のみで存在しきる、
それだけだ。