★ひとファイル★

馴染んだ、親しんだ、愛した、嫌った、わたしが出会ったひと達のお話

いちばん近くて遠いひと20

彼のことを記し始めて20記事目だ。

 

それでもまだ書き切れないのだから

出会って10余年、共に暮らして3年、

彼を幼い頃から知る叔母や、縁の切れた実母やらを差し置いて、彼に関わった密度でいうなら、

わたしは「彼研究人第一人者」の称号に値するだろう。

 

いまわたしが彼に伝えたいこてをまとめる。

 

わたしとあなたは残念ながら

物事の根本的な捉え方や、

有事の判断、行動、大事にするもの、そうでないもの

全てが合致していないことがわかった。

 

これまではどちらも相手に合わせてきたつもりでいたから、それでもなお、求めてくる相手に

、譲渡してもしてもその態度か!と腹を立てて戦ってきた。

 

合わないものは合わないし

無理に合わせる必要はない。

互いに、自分にはない相手のすきなところだけを取り込めばいいし、

相手を自分とは違う個体なのだ、といい加減に認めるべきではないかな。

 

わたしは身勝手でワガママだから

自分の考えに合わせてくれる人が好きだった。

自分を基準にする、と確定したら

ブレなくて済むし悩むこともない。

わたしが判断して、したいようにする。

うまくいかなくても、それはどっちに転んでもおかしくない結果のうちのひとつなのだから、

責めることもなじることもしてはならない。

、と連ねると

かなりの暴君だよね。

 

ひとをひと扱いしないのか、と言われたっけ。

行きたいところ、食べたいもの、わたしに委ねるあなたは

引っ張り回してほしいと望むひとかと思いきや

仕事やお金のことになると

決定権を当たり前のようにかっさらってゆく。

 

あのね、何度言っても伝わらないのが残念だけれど

わたしがあなたに、してほしくないこと、の

最たるものをあなたは幾度もしてきた。

それは暴力だよ。

ハナコは前後のやりとりをなかったかのようにして殊更に自分だけが被害者だと言う、とあなたは言うけれど

 

そりゃそうだよ。

 

わたしがこれだけは許せないといい続けてきたボーダーをあなたはひょいひょい超えてくるんだから。

それはあなたにとっては

わたしがほかの異性と関係を持つこと、くらいのレベルなのだ、と言えば理解してもらえるかな。

 

本来ならば、はい、終了。でもおかしくないところ。

 

そこをわたしが幾度もこえてきた理由はさてなんでしょう。

愛?情?使命感?

それだけではないよね。

 

物理的に離れることが出来ないように

あなたはわたしにさまざまな制限を課してきた。

これからはその制限をひとつずつ解除してゆこうとおもうの。

 

まず、携帯は元のようにわたしの名義に戻す。

それから、出て行け、に備えて貯金をしてゆく。

それから

共に暮らすにあたってあなたが出してくれた当初の必要経費も

返せ、に備えて毎月あなたに渡してゆく。

 

数年たってふたりの関係がほんとうに

フェアなものになったとき

共にいたいと思えば居るし、そうでないなら

わたしは動くよ。

 

そんな考えなら今すぐ出てけ、とまた言うのなら

物理的困難くらい乗り越えてく。

わたしが持っている事をまるで悪のように言われ続けてきたわたしの武器である、

あなた以外の誰かのチカラをかりて。