★ひとファイル★

馴染んだ、親しんだ、愛した、嫌った、わたしが出会ったひと達のお話

夢記録

在宅勤務とは名ばかりで

休暇とも言えようこの数日。

変わらず出勤する彼に伴って、朝から家を出るべきか、すこし迷うも

眠気に負けて、普段通りの身支度を半端に終えたまま、無言で彼を見送り、ふたたび眠りについた。

 

二度寝の夢の舞台は

医療施設と事業廃棄物処理場が併設されたところ。 なぜこの組み合わせなのだ。

始まりはがらんどうの医療施設。

清潔で真新しい施設の中を歩き回るわたし。

どうやら夢の中でも眠くてベッドを探している様子。

見つけた部屋には誰もおらず、荷物を置いてベッドに横になり、目を閉じた。

とたんにどこからか掃除婦が現れた

わたしのことなど眼中にない、とばかりに

掃除機

をかけはじめる。

床に置いた荷物を邪魔にならないよう、胸に抱えて、すみません、と声をかけるも返事はない。

居づらくなり、部屋を出て、となりの事業廃棄物処理場へ。

内部は天神が高く広い倉庫のようになっていて、

まだまだ利用価値がありそうな物が、ビニール袋に梱包されて並んでいる。

筒状に巻かれたカーペットや、折りたたまれた生地、パイプ。

歩きながら眺めているうちに、わたしは以前もここへ来て、その時ここに仕事道具を置いたまま、見当たらなくなり、それらを探しに来たのだった!と思い出す。

倉庫の奥や、表を歩いて人をみつけ、

作業服姿の高齢の男性に目的を告げると

それならあのエリアを探せ、と、倉庫内の一角を指差された。

言われたままに目指したら、若い作業員が数名いて、その品なら、あれではないか、と教えてくれた。

仕事道具にしては、えらく多いそれらは

軽トラに積まれて置かれていた。

丸められたゴムマット。

図面を保管しておく筒状のプラスチックケース。

巨大な鉛筆や、コンパス。

自分の職業設定が今ひとつわからない。

礼を言って、持ち帰るための手続きを聞き、

倉庫内を来た方へ戻っていると、

作業員と、私服の女性に出くわした。

壁に貼り付けるようにして展示された大人用ワンピースと、子供のブラウスを見ている。

初見だろうに、その女性は、

ねぇ、これ、お買い得だし可愛いと思わない?

と、わたしに聞いてくる。

白地で襟と袖だけが、シースルーかつ、赤と白のストライプ模様のワンピースは、

たしかに可愛いらしく、それをいつのまにか

手にとった彼女が胸にあてている。

アニーみたいな彼女によく似合いそうだ。

値札をみると、ワンピース690円。ブラウス460円。やっす!

なら買うわ!と、決めた彼女をみて、

ならわたしはそのワンピースと色違いの水色と白のストライプのブラウスを買うかな、と

手にとってみる。

子供用なので、めちゃくちゃちいちゃい。

買ってどうするつもりだ、と冷静になりつつ、

460円の散財も気分よく出来ないって

すこし虚しいなぁ、と意味不明なことをかんがえる。

 

その先は忘れてしまった。

夢も、他のシーンがもっとあったような気もする。

目覚めたらお昼前で、

午前は自宅で仕事をしたから、午後から来ました、というテイでいいか、と勝手に納得して

彼の職場に向かうべく支度をして、車に乗り込んで、ハンドルを持つ右手をふとみたら、

腕いっぱいにタオルケットの跡がついたままになっていた。

バックミラーにうつる目は、ざ、寝起き。

 

とたんに彼に対する地味な怒りモード突入。

ふん。

なんとでも思えばいいじゃない。

覚えに行こうと意志を持って通ったって

話はしないし、問いかけの返事はぶっきらぼうだし、

見せびらかすように、ひとりでスピーディに

仕事をこなしちゃってさ、

邪魔みたいに扱うんだから。

やりにくいったらないよ。

 

いつまでたっても彼の職場の仕事に限って

出来るようにならないのは

ふたりのせいだ、と、おもってる。

 

わたしの、でも

あなたの、でもない

 

ふたりの、だ。