夢記録
ネットニュースのなかに
コロナ禍の最中悪夢を見るひと増加
という記事があった。
心的ストレスが要因かのように書かれてあったが、そういえばわたしも最近よく夢をみる。
というか、ただしくは、見た夢をよく覚えている、という事だろう。
コロナの影響で在宅勤務になる前、
いや、年が明けてコロナ、という病気が次第に蔓延しはじめた頃には、彼と話さなくなったのだから、どちらの負荷が自分にかかったのか、といえば、両方なのかもしれない。
夢は。。元の夫と娘との3人で雑木林の中、車を走らせているところから始まった。
到着したのは杉林を伐採して、建設中の大仏パーク。大仏パークて。。。
車を降り、パークの入り口から歩き始める。
高野山を思わせる雰囲気の静かな山の中、
足元はコンクリート塗装がされ、細い道が続く。
メインである大仏はまだ見当たらない。大仏を据えるであろう場所があるが、
大仏パーク、と名うったにしては、小さすぎる。
さらに歩いていると、山小屋が見えてきた。
内装はお洒落なカフェになっている。
空いた席に座り、平皿に綺麗に盛り付けられた抹茶パフェのようなものを頼んで3人で食べた。
娘がパフェの材料についてなんらか文句を言い、わたしがたしなめ、元夫がそれを見ている。
夢にはまだ続きがあったように思うし、
夢の中で考えたことや、感じたことがあったようにも思うが、ぼんやりとしか思い出せない。
夢の終盤でトイレを探し、
実際に尿意で目覚めてしまった。
夜になって、ふと、昼寝のその夢を思い出して
離れて暮らす娘にラインを送った。
彼女との連絡は、ごく稀だ。
彼氏やバイトや友人との時間を過ごすことに
懸命な彼女は多忙で、
自らの意思で遠くに移り住んだ母親に
用がない限り連絡を寄越してきたりはしない。
こちらからアクセスすれば
時間のあるときは、レスポンスよく、
趣味で描く絵や、最近作った料理の画像を添付しては見せてくれたりする。
そうでないときは既読にすらならないまま放置されてしまう。
ここ最近は、気をつかうようになったのか、既読になりやすいし、返事もほどなく返ってくる。
話したいことや、尋ねたいことは、たくさんあるのだが、
彼女の時間を邪魔してはいけない気がして、
半時間もしないうちに切り上げるようにしている。
長い時間会わないうちに
随分としっかりしたことを言うようになった娘。
父親似の彼女ならば、きちんと生きてゆくだろう。
たまに、母親であることを確認したくなって
ちょっとしたギフトを贈ったりしてみる。
ありがとう!の文字をみるだけで
ほんのすこしだけ許された気になってしまうのだ。
彼女らの住む街に戻ろうか、そういう考えが
頭を過る。
黙りあって
知らんぷりしあって
こうしているのなら
わたしがここにいる意味は
なんだというのか。