★ひとファイル★

馴染んだ、親しんだ、愛した、嫌った、わたしが出会ったひと達のお話

夢記録

ネットニュースのなかに

コロナ禍の最中悪夢を見るひと増加

という記事があった。

 

心的ストレスが要因かのように書かれてあったが、そういえばわたしも最近よく夢をみる。

というか、ただしくは、見た夢をよく覚えている、という事だろう。

 

コロナの影響で在宅勤務になる前、

いや、年が明けてコロナ、という病気が次第に蔓延しはじめた頃には、彼と話さなくなったのだから、どちらの負荷が自分にかかったのか、といえば、両方なのかもしれない。

 

夢は。。元の夫と娘との3人で雑木林の中、車を走らせているところから始まった。

到着したのは杉林を伐採して、建設中の大仏パーク。大仏パークて。。。

 

車を降り、パークの入り口から歩き始める。

高野山を思わせる雰囲気の静かな山の中、

足元はコンクリート塗装がされ、細い道が続く。

メインである大仏はまだ見当たらない。大仏を据えるであろう場所があるが、

大仏パーク、と名うったにしては、小さすぎる。

さらに歩いていると、山小屋が見えてきた。

内装はお洒落なカフェになっている。

空いた席に座り、平皿に綺麗に盛り付けられた抹茶パフェのようなものを頼んで3人で食べた。

娘がパフェの材料についてなんらか文句を言い、わたしがたしなめ、元夫がそれを見ている。

夢にはまだ続きがあったように思うし、

夢の中で考えたことや、感じたことがあったようにも思うが、ぼんやりとしか思い出せない。

 

夢の終盤でトイレを探し、

実際に尿意で目覚めてしまった。

 

夜になって、ふと、昼寝のその夢を思い出して

離れて暮らす娘にラインを送った。

彼女との連絡は、ごく稀だ。

彼氏やバイトや友人との時間を過ごすことに

懸命な彼女は多忙で、

自らの意思で遠くに移り住んだ母親に

用がない限り連絡を寄越してきたりはしない。

こちらからアクセスすれば

時間のあるときは、レスポンスよく、

趣味で描く絵や、最近作った料理の画像を添付しては見せてくれたりする。

そうでないときは既読にすらならないまま放置されてしまう。

ここ最近は、気をつかうようになったのか、既読になりやすいし、返事もほどなく返ってくる。

 

話したいことや、尋ねたいことは、たくさんあるのだが、

彼女の時間を邪魔してはいけない気がして、

半時間もしないうちに切り上げるようにしている。

 

長い時間会わないうちに

随分としっかりしたことを言うようになった娘。

父親似の彼女ならば、きちんと生きてゆくだろう。

たまに、母親であることを確認したくなって

ちょっとしたギフトを贈ったりしてみる。

ありがとう!の文字をみるだけで

ほんのすこしだけ許された気になってしまうのだ。

 

彼女らの住む街に戻ろうか、そういう考えが

頭を過る。

 

黙りあって

知らんぷりしあって

こうしているのなら

 

わたしがここにいる意味は

なんだというのか。