★ひとファイル★

馴染んだ、親しんだ、愛した、嫌った、わたしが出会ったひと達のお話

いちばん近くて遠いひと9

帰宅後、 自室にこもるようになって10日になる。 引き扉1枚隔てた隣室はリビングと カウンターキッチンがあり、彼はリビングの ソファで寝ている。 少し前にセミダブルとして使っていたベッドを ふたつに分解してそれぞれのベッドで 眠るようになっており、…

いちばん近くて遠いひと8

2人暮らしの家計がどうなっているのか 詳しいところを知らない。 諍いになるたびに してあげている側としてもらっている側とゆ 話になるので それが負担になるのならば 家計をひとりで切り盛りせず、いったんオープンにして ふたりで収支を把握してはどうだ…

いちばん近くて遠い人 7

今回の4回目の暴力は 頭とは違うところが反応してしまったのか かれこれ10日も経つというのに わたしの意思が彼と交わる方向へと向いて行かない。 これまでは 翌日、翌々日には冷静な話し合いの場をつくり 互いの傷を確認し合い これまで、よりも、これか…

いちばん近くて遠い人 6

彼は親も友も、元の家族とも 繋がりを絶って久しい。 わたしが離婚をして彼の元に駆けつける、という行為は 彼にしてみれば 自分と同じように全てを捨て去り ふたりきり、になってくれるという事だ、という解釈。 一方でわたしは 親きょうだい、友や子供らと…

いちばん近くて遠い人 5

ふたりで暮らすようになってからも 離れていた時と変わらず 彼は突然鬱いでは部屋の灯りを落とし 口をきかないことがしばしばあった。 そうして驚くほどにアルコールを摂取する。 彼はずっと以前に環境変化がもたらした「悪いもの」が内部に浸透して以来 鬱…

いちばん近くて遠い人4

彼の言い分はこうだ。 ふたりで暮らすようになってから ぼくはハナコの意に沿うようにずっとずっとしてきた。 給与が多いほうが負担も増える。 そんなことは別に問題でない。 補い合うことは至極当然なのだから。 ただそれを甘受する側の考え方や態度によっ…

いちばん近くて遠いひと 3

おととい4回目の恐怖の夜を過ごした。 お気づきだとはおもうが 4回もそんなメにあうということは わたしもかなりの馬鹿で懲りない性質なのだ。 初回の時は直後に車に当面の着替えと 仕事道具と薄い寝具とわずかなお金を持って 家から離れた。 夜になる頃 …

いちばん近くて遠いひと 2

彼に言わせると わたしは相手を怒らせる天才なのだそうだ。 むろん、自覚はないし そう言ってくる彼自身が 自分を規格外だと認めているのだから オーディエンスでもしないかぎり それが正解なのか 彼にとって都合の良い解釈なのか判断しづらい。 わたしに言…

いちばん近くて遠いひと 1

はじめて異性に手を上げられたのは今から3年前。 怒りが沸点に達したときに、冷蔵庫を殴って凹ませたヒトや、 怒鳴り声をあげながら壁を蹴るヒトや いろいろいたけど ダイレクトにこちらに掴みかかってこられたにのは初めてで。 過去の話をしたときに、彼が…